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2013年09月15日

違いは5-10%ですが。

次回の新城市長選に立候補を予定されている方が、政策(案)を発表されましたね。

「新城市民病院の安心をとりもどす」として、

「救急車が100%止まる病院にする」事を、基本中の基本として認識されているそうです。

個人的な感想としまして、そのようなことは100%無理です。
例えば、心筋梗塞や脳梗塞の超急性期は、いかに素早く専門科で処置をしてもらうかにかかっています。
そして、万が一のために、心臓血管外科や脳神経外科が緊急で手術をできる環境も必要です。

新城市民病院は、「24時間、いつでも専門医が対応しますよ~!」という病院を目指すべきなのでしょうか?
そうでもないと安心できないのでしょうか?

私は、総合診療科の医師が24時間、救急の対応をする、そんな病院を目指しています。
当直中、8-9割の患者さんは対応できていますし、対応が難しければしかるべき病院をご紹介しています。
診療所・開業医の先生からの紹介を断ることはまれです。

心筋梗塞や脳梗塞の疑いが強い方は、「新城じゃなく〇〇へ!」と救急隊へ連絡し、当院かかりつけの患者さんであれば、受け入れ先の病院へ診療情報を提供します。

そのようなわけで、私は、「救急車が90-95%止まる病院にする」ことを目標にしていますが、この方の描く将来像とは180度異なります。
こんな事を「市長直轄の特命体制」でされたら・・・・



ごめんなさい、怒りのため、若干長文でした。

違いは5-10%ですが。
中華そば 親孝行@名古屋市中川区の「濃いめ中華そば 塩」です。
鶏白湯でこってり感を出しています。
味そのものは淡いですが、深いです。


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Posted by しんそうしん。 at 13:21
Comments(8)日記雑感
この記事へのコメント
1 新城市民病院の安心をとりもどす

2 救急車が100%止まる病院にする

1⇨市民病院の安心とは?
一体、なんの安心でしょうか?
まさか、2が達成出来たら、
安心出来るのでしょうか?

医者を殺す気でしょうか… とも思えます。

このような考えの方が新しく市のトップになったら、今いる医師は辞めていくし、新たな医師は来ないでしょう。
医師の負担が増えます。そんな考え、恐ろしすぎます。

みんなで市民病院を守っていこう、という意識を市民一人一人が持つことが先だと思います。
医師だって一人の人間なんですから、万能と思わず、大事にしていきましょうよ。
Posted by ここに幸あり at 2013年09月15日 21:13
早速のコメントありがとうございます!

市民の皆様には大事にして頂いていると思っています。

この政策案は、選挙対策で「市民受け」を狙って作られたものでしょうが。
医療関係者がこの政策を一目見ると、「医療の事を全くわかっていない」方だと思われてしまうんですね。
医師を増やさないと成り立たない政策が、医師を辞めさせる原因になります。
「医療崩壊」の時代、こんな方がたくさん見えましたからね。
Posted by しんそうしん。しんそうしん。 at 2013年09月17日 22:35
親孝行・・・
鶏のコクがたまんなく好きです。
画像見ただけですぐに食べに行きたくなりますね。

ところで、市長候補さん。
イチ市民として気になったので、この前後援会総会に行って演説を聞いてきました!
かなり的外れな医療政策の話を熱く語っていましたよ!
救急のこともそうだし、お産や小児入院のことも。
この方はどれだけ医療業界に太いパイプを持っているのかと思ってしまうくらい、とっても強気。
もう一人の候補さんがこの地域の医療について理解されつつ取り組まれているのがわかるので、余計に「危ない橋」のようです。
Posted by はらぺこ市民 at 2013年09月18日 08:24
産科や小児科の事に関しても怒りを感じますが、市民病院には専門科の先生がみえますので、私が取り上げるのは不適切と思い、止めました。

「医療業界に太いパイプ」、私も少し思った事があるのですが、そんなブレーンがいたら、こんな政策案を出す前に忠告しますよね。
また、大学教授・学長と大の仲良しだったとしても・・・新城へ医師を派遣してくれる事はないでしょう。無い袖はふれませんから。
そして、今は医師を派遣できないけれど、〇〇さんが市長になれば出しますよ!なんていう人がいたら・・・胡散臭いです。
Posted by しんそうしん。しんそうしん。 at 2013年09月18日 22:41
いまさらのコメントをお許しください。

市長候補のAさん、Bさん共に若者への政策を取り上げてるようで、出産子育て政策と並行に産科・小児科の充実を考えてると思います。

ちょっとご紹介したいブログがあります。
「ある産婦人科医のひとりごと」
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2010/11/post_a053.html

飯田市立病院の産婦人科医師が書いてるブログです。休日深夜帯に起きた超緊急帝王切開を書いてます。

脳も心臓もですが、産科再開は病院も行政も相当な覚悟を持ってやらないいけないと思いました。安易な「市民受け」は危険かなと思いました。
Posted by 飯田市民 at 2013年10月07日 20:47
ご紹介ありがとうございます!

おっしゃる通り、産科に関しては、専門医が何人必要か、緊急手術が速やかに可能かなど、再開にはかなり高いハードルがあります。
訴訟のリスクが高いことから、専門医は、ある程度設備が整った施設に希望が集中しますしね。
Posted by しんそうしん。しんそうしん。 at 2013年10月09日 06:59
本当は市長選候補の方に産婦人科医ブログを読んでいただいて、政策に活かしてもらえればいいのですが…

このブログを読むと、お医者さんには頭が下がります。
Posted by 飯田市民 at 2013年10月10日 01:49
読んでほしい候補の方は、おそらく
「選挙に当選する」事を最大の目標としています。まあ、当たり前と言えばあたりまえですが。
新城市のために・・・というのはその次なのだと思います。

小児科、婦人科、救急・・・忙しくてなり手が少ないと言われていますが、勤務医はどこの科もハードなんですよね。
Posted by しんそうしん。しんそうしん。 at 2013年10月10日 22:55
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