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2011年06月09日

症例検討会

本日、月に1回の症例検討会が行われました。今回で第241回目です。

今回も演題は2つ。

1つ目はリハビリ課からです。ギプスで固定された状態から長期のリハビリにより、装具での生活が可能になるという発表がありました。装具はいろいろ微調整して作成され、1年~1年半ごとに更新されます。ギプスでの生活が長いと、年単位のリハビリが必要になるそうです。

もう1つは総合診療科からの演題でした。上司のM先生より、(1)釜石での震災支援、(2)新城市での地域支援、(3)新しい心肺蘇生法ガイドラインについての発表がありました。
 釜石での震災直後の医療支援では、「誰が指揮をとるか」が、問題となりました。最終的には地元の医師会で対策部会が設置され、その代表が担当されたそうです。新城で万が一の事があった場合も、地域の事を良く知っている医師会が取り仕切るべきなのではないかとお話しされました。
 新城市での地域支援では、今年度の当科の診療体制や救急車の受け入れ率についてお話がありました。今の人数では、外来・入院・救急・教育のすべてに力を注ぐことは困難であり、周囲との協力が必要である旨をお話されました。



症例検討会
少し、天気が悪いですが、病室からの風景です。夕日がきれいだと伺いました。


タグ :症例検討会

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Posted by しんそうしん。 at 23:21
Comments(4)お勉強
この記事へのコメント
以前に勤務医していたものです。一つ質問させてください!

一体 新城市民病院に何人の医者がいて、希望として何人の内科の医者がいればすべてに対応ができるとお考えですか?

先生方は一人あたり何人のクランケを病棟で受け持っているのですか?それほどのベッド数があるところと思えないのですが。
Posted by 名乗るほどでは at 2011年06月10日 17:38
>名乗るほどではさん

先輩からのコメント恐れ入ります。
現在の常勤医師数は、20名強です。
内科医があと「何名」増えれば「すべて」に対応できるかと言うのはとても難しいです。
釈迦に説法で申し訳ありませんが、内科医の中でも専門性の問題がありますし、当直回数の問題もあります。また、「すべて」が意味する範囲は病院だけで決められるものではなく、東三河の医療全体を踏まえて決定されるべきものと考えます。
ブログ(というか検討会)の趣旨は「現時点で1次救急をすべて受け入れるのは医師の疲弊を招くため難しいです」ということです。

あくまで、全くの個人的意見ですが、「現在総合診療科が行っている診療」を24時間365日提供するためには「総合医」があと2-3名は必要と考えます。

(私は病院の幹部でも診療科の代表でもなく、ヒラの医師ですので、「病院」の考え方ではないことをご了解ください)
Posted by しんそうしん。 at 2011年06月10日 19:38
先生を責めるわけではありませんが、このように疲弊しているとされる病院の医師と意見交換ができることもないので、もう少しお付き合いください。

今は内科といえども、専門性によって受け入れる疾患に相当のバイアスがかかるみたいですね。先生がいうように『総合内科医があと2ー3人』という表現は、言い換えればほかの専門内科医が領域以外の仕事をしないという皮肉にもとれました。
それなら数が足りないという論理でもわかりますが、どうも最近の勤務医の方々は、医師不足とか、疲弊するとかいう言葉に甘えている気がしてなりません。古い医者の意見と言われればそれまでですが、医者が尊敬され、他業種よりも給料がよいのも当たり前と思えるほど、昔は自分の生活をよい意味で犠牲にして患者さんのために頑張っていたと言える自負もあります。

で、入院患者は1人何人ぐらいもってますか?

これで私からの質問は終わりにします。
Posted by 名乗るほどでは at 2011年06月11日 11:57
>名乗るほどではさん

コメントありがとうございます。
正確には、我々は今疲弊しているわけではなく、疲弊せずにやっていける、持続可能なシステムを作りたいと考えている立場です。

日本の医療事情を考えずに言うと、専門医は本来、自分の領域以外の仕事をすべきではないと思っています(それが「専門」の意味であり、その能力を生かすことにつながると考えます)。
昔よりも、各科が専門分化しているため、専門的な医療を数科にわたって行うことは不可能です。

各科の専門医を揃えられる都会の大病院と異なり、医師の限られた地方の病院では、「初期対応としては」なんでも診られ、必要に応じて専門科へ紹介できる「総合医」が今以上に必要とされているのではないでしょうか。

医師不足は、「勤務医不足」の面が強く、昔の勤務医が疲れ果てて開業された事が原因との考え方もあります。

少なくとも、現在の総合診療科の同僚は、「自分の生活をよい意味で犠牲にして患者さんのために頑張っている」と誰にも恥じることなく言える医師たちです。

そのような医師たちは、「○○は入院患者さんを何人担当しているから忙しい(何人しか診ていないなんて仕事をしていないんじゃないか)」などとは決して言いませんよ。
Posted by しんそうしん。しんそうしん。 at 2011年06月12日 23:57
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