2011年05月17日
かかりつけ医の役割
私が新城市民病院にきて、1ヶ月半になります。
外来を担当していて、昨年度までとの大きな違いを感じたのが、
「かかりつけ医」をお持ちの方が、かかりつけ医への相談なく、直接当院へ受診されるケースが時々見られることです。
普段、高血圧、糖尿病などでお近くの病院・診療所へ通院されている方が、直接受診されるのです。そのような方は、普段飲んでいるお薬がわからない方も多いのです・・・
事情としては、「血圧や糖尿と関係ない調子の悪さだ!」と思われたり、「治療を受けているけれどなかなか良くならない・・・」と心配されて受診されることが多いです。
でも、普段通院されている病院でどのような治療を受けられているのか、さらにはどのような薬が効かなかったのかという情報もとても大事なのです。
特に開業医の先生方は、〇〇が痛い、熱がある、検査値で異常がある、などの一般的な問題は良くご存知ですし、「このようなところが心配なので他の病院へ受診したいです」とお話して怒られることはないでしょう(むしろ、内緒で他院にかかると「なぜ相談してくれなかったのだろう」と心配されると思いますよ)。
医療機関同士のお手紙である、「紹介状」は患者さんにとっても、とても大事なものです。「かかりつけ医」を持っている方は、まず、なんでもかかりつけ医に受診する、この習慣ができると良いですね。